◇ ◇ ◇
陽茉莉は足早に家路を急ぎながら、赤いお守りを握りしめる。
あの男の子にもらったこのお守りを持っていると、あのおかしな化け物達に会うこともないし、怖い思いもすることがない。
そう気が付くまでに時間はかからなかった。
それに気付いて以来、陽茉莉はいつも肌身離さずこのお守りを持ち歩いている。
けれど、数ヶ月前から、またおかしな声が周囲から聞こえてくるようなった。それに、人ならざる者を見かけることも。
さらに、ここ一ヶ月はほぼ毎日になってきた。
彼らは遠巻きに陽茉莉を見つめ、物欲しげな顔をする。
(また襲われたらどうしよう……)
幼い日の恐怖心が甦る。
陽茉莉は足早に家路を急ぎながら、赤いお守りを握りしめる。
あの男の子にもらったこのお守りを持っていると、あのおかしな化け物達に会うこともないし、怖い思いもすることがない。
そう気が付くまでに時間はかからなかった。
それに気付いて以来、陽茉莉はいつも肌身離さずこのお守りを持ち歩いている。
けれど、数ヶ月前から、またおかしな声が周囲から聞こえてくるようなった。それに、人ならざる者を見かけることも。
さらに、ここ一ヶ月はほぼ毎日になってきた。
彼らは遠巻きに陽茉莉を見つめ、物欲しげな顔をする。
(また襲われたらどうしよう……)
幼い日の恐怖心が甦る。