「新山ちゃん、いつから礼也と一緒に住んでるの?」 またもや、高塔が彼女への気遣いゼロな発言をする。 ここまで来ると、いたたまれなくなってくる。 会社では切れ者として通っており、甘いマスクも相まって女性社員に大人気の高塔だが、初めて話した印象はこれまで抱いていたイメージとはだいぶ違った。 「なんか、すいません。デートの邪魔をしてしまって……」 陽茉莉は高塔の問いかけに答えずに、和風美人に謝罪をした。すると、和風美人がつとこちらに視線を向ける。 「デート? 誰と誰がじゃ?」