(係長はいないみたいだけど、悠翔君の勘違いだったのかな?)
悠翔は今日、ここに相澤が行くから一緒に行きたいと言っていた。けれど、陽茉莉から見える範囲に相澤はいない。
十五分ほどすると、悠翔は手から溢れそうな程のどんぐりが集めていた。
「悠翔君、持って帰れなくなるから、そろそろおしまいにしようか?」
陽茉莉が声をかけると、悠翔は「うん」と頷く。陽茉莉は持っていたスナック菓子の箱から中身の袋を取り出すと、その箱にどんぐりを入れてやった。
「お姉ちゃん。僕、次はあっちに行きたい」
「あっち?」
次に悠翔に手を引かれるがままに向かったのは、社の裏手だった。
悠翔は今日、ここに相澤が行くから一緒に行きたいと言っていた。けれど、陽茉莉から見える範囲に相澤はいない。
十五分ほどすると、悠翔は手から溢れそうな程のどんぐりが集めていた。
「悠翔君、持って帰れなくなるから、そろそろおしまいにしようか?」
陽茉莉が声をかけると、悠翔は「うん」と頷く。陽茉莉は持っていたスナック菓子の箱から中身の袋を取り出すと、その箱にどんぐりを入れてやった。
「お姉ちゃん。僕、次はあっちに行きたい」
「あっち?」
次に悠翔に手を引かれるがままに向かったのは、社の裏手だった。



