◆◆ 3
四人兄弟の長女として妹や弟の面倒を見てきた陽茉莉からすると、悠翔は小学二年生にしてはとても聞き分けのいい子供だと思う。
けれど、聞き分けがいいと言っても子供は子供。
ときには駄々を捏ねることもある。
「僕も行きたい!」
「今日は遊びに行くんじゃないから、だめだ」
「やだ、僕も行く」
「だ・め・だ」
四人兄弟の長女として妹や弟の面倒を見てきた陽茉莉からすると、悠翔は小学二年生にしてはとても聞き分けのいい子供だと思う。
けれど、聞き分けがいいと言っても子供は子供。
ときには駄々を捏ねることもある。
「僕も行きたい!」
「今日は遊びに行くんじゃないから、だめだ」
「やだ、僕も行く」
「だ・め・だ」