「仕事ですか?」
陽茉莉は不思議に思い、相澤に尋ねる。
「うん。使った感じを忘れないうちにメモしておこうと思って」
そう言うと、相澤は顔を上げて陽茉莉のほうに目を向けた。タオルドライしただけの髪がしっとりと濡れている。
「あの入浴剤とボディクリーム、単独で使うのはいいんだけど両方だと匂いが混ざってキツくなるな。どちらかを無臭タイプにするか、もしくは両方を同じ系統の匂いにするか。それと、ボディクリームがサラサラしすぎてて、これからの乾燥する季節は人によっては物足りないかも──」
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