どうしても放っておけなくて、陽茉莉は急いで家に帰ると親を連れてもう一度その場に戻った。
犬は前足に怪我をしていた。
陽茉莉は両親と一緒にその犬を近所の動物病院に連れて行って、その子の手当てをしてもらった。明るいところで見ると、とても綺麗な銀色の毛並みだ。
「早く元気になるんだよー」
スーパーで購入した市販品のドッグフードの缶詰をあげたけれど、犬は鼻を寄せただけでプイッと顔を背ける。
「食べないの? じゃあ、これはどう?」
陽茉莉は自分の夕ご飯の唐揚げをひとつ差し出す。
お母さんと陽茉莉で作った、我が家の定番料理だ。
犬は陽茉莉の差し出したそれの匂いをクンクンと嗅ぐと、パクリと囓る。
犬は前足に怪我をしていた。
陽茉莉は両親と一緒にその犬を近所の動物病院に連れて行って、その子の手当てをしてもらった。明るいところで見ると、とても綺麗な銀色の毛並みだ。
「早く元気になるんだよー」
スーパーで購入した市販品のドッグフードの缶詰をあげたけれど、犬は鼻を寄せただけでプイッと顔を背ける。
「食べないの? じゃあ、これはどう?」
陽茉莉は自分の夕ご飯の唐揚げをひとつ差し出す。
お母さんと陽茉莉で作った、我が家の定番料理だ。
犬は陽茉莉の差し出したそれの匂いをクンクンと嗅ぐと、パクリと囓る。