朝、美女に見送られることなんて日常茶飯事。なーんてイメージだったけれど、これまでの女性の影のなさから判断しても、実際は違いそうだ。 (なんか、可愛いじゃないか!) 陽茉莉はサンドイッチを作りながらふふっと笑みを漏らす。 「お姉ちゃん、なんか楽しそう」 「そうかな?」 不思議そうな顔でこちらを見上げる悠翔になんでもないと笑いかけると、陽茉莉は作りたてのサンドイッチをお皿に盛り付けた。