もちろん、おじさまはわたしにとって特別な存在です。なので、いつかおじさまもわたしに会いに学校まで来て下さらないかな。校内を案内しながらおしゃべりしたり、お茶したりして、わたしとおじさまの相性がいいのか確かめたいです。それで、もしも相性が悪かったら困っちゃいますけど、そんなことないですよね? おじさまはきっと、わたしを気に入って下さるって信じてます。
 では、これで失礼します。大好きなおじさま。

                   五月二十日  愛美より  』

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 手紙の封をし終えると、愛美は純也が送ってくれたチョコレートを一粒口に運んでみた。

「美味しい……。こんな美味しいチョコ食べたの初めてだ」

 それが高級ブランドのチョコレートだからなのか、好きな人からの贈り物だからなのかは分からない。
 でも、愛美はできれば後者であってほしいと思った――。