9月20日。日曜日。暑い夏の終わりを示すように木々が紅葉し出し、ちらほらと落ち葉が舞うころ。たまたまその日はスマホの電源が切れていた。それを思い出し、充電をした。すぐに電源が入った。するとすごい量の通知がきた。着信からメッセージまで。しかもそれは1時間前に間髪入れないできていた。さすがにかけ直すことは出来なそうなのでメッセージを開いた。30件ほどのメッセージはたった1人から送られたものだった。そのすべてが、早く病院に来てという内容だった。詳しいことはわからない。相当焦って送ってきたのだろう。時たまに誤字や、未完成のまま送られてきていた。状況を察した自分は急いで病院に向かった。どこか冷静な自分がいたのだろう。急いで車を走らせると事故を起こす可能性を考えて、足よりは遥かに早い愛の自転車を借りていった。
病院についてから急いで病室の方へ向かった。病院内はメッセージから感じ取った焦りはどこやら、静かにゆっくりと時間が流れていた。病室の扉の前ではメッセージの送り主が小さく顔を埋めていたていた。病室内からも名前を呼びながら泣いている人が見えた。白衣の人の影でよくは見えなかったがベットの上で寝ている人の顔には白い綺麗な布がかけてあった。自分は送り主の近くに座り抱きしめることしかできなかった。自分が抱きしめると人目をはばからず遠くにいってしまった人に届けるかのように声をあげて泣いた。その泣き声だけが日曜日の人の少ない病院内に響いていた。
病院についてから急いで病室の方へ向かった。病院内はメッセージから感じ取った焦りはどこやら、静かにゆっくりと時間が流れていた。病室の扉の前ではメッセージの送り主が小さく顔を埋めていたていた。病室内からも名前を呼びながら泣いている人が見えた。白衣の人の影でよくは見えなかったがベットの上で寝ている人の顔には白い綺麗な布がかけてあった。自分は送り主の近くに座り抱きしめることしかできなかった。自分が抱きしめると人目をはばからず遠くにいってしまった人に届けるかのように声をあげて泣いた。その泣き声だけが日曜日の人の少ない病院内に響いていた。