それを裏付けるかのような、偶然聞いてしまったあの会話。


それは、1年生の時のこと。


帰ろうと思って下駄箱まで行ってたんだけど、忘れ物を思い出して教室に舞い戻った私。

ドアに手をかけよとしたところで、まだ残っていた人の会話が漏れ聞こえてきてふと手を止めた。


「純、まだあの子と付き合ってんの?」

「ん?ああ。一応ね」

「もう3ヶ月ぐらいか?お前にしては長いじゃん」


どうやらクラスの数人の男の子達が残って話をしているようだ。

なんとなくその中へ入っていくことが躊躇われて、思わず耳をすませてしまう。

「だってさあ、あの子胸デカいじゃん?逃すのが惜しくて」

「ああ、確かに」

同意をしたのは、間違いなく三上君だ。

年頃の男子だし、やっぱりそういうことに興味があるんだろうなあ。

ただ、それ目的だけで付き合うとか、ちょっと信じられない。