三上君と私の家は隣同士。

親同士が仲がよくて、その付き合いはオムツの時からになる。

昔から仲が良くて、お互いの家の行き来も頻繁だった。隣にいることが当たり前だと思うほどに。

「美香ちゃん」

「真也君」

なんて、呼び合ってね。

彼との友情は、一生ずっと続くんだろうなあって思ってた。

お互いそれぞれ違う道を進んでも、この仲だけは変わらないと信じてたんだけど……


彼にとっては違ったのかな?


いや。
別にね、意地悪なことをされたり、無視されたりってことはないんだけどね。

でも……

さっきみたいに、顔を合わせれば様々な女の子を連れてる姿を見るばかり。


いいんだよ。
彼が誰と付き合っていようと、どんな付き合い方をしてようと、三上君の自由なんだから。

背も高いし容姿も整ってるから、昔から女の子に人気があったしね。



ただ、私の感覚とは全く違うのが嫌ってだけ。

私には、次から次へと隣にいる女の子が変わるっていうのが信じられない。

なんなら、時期も被りまくりだと思う。

二股?

もはや、何股かもわからない?