脱衣所に入り。
 真っ先に鏡の前に。


 太鳳くんの、あの言葉。
『かなりの色気を放っている』

 その言葉が。
 どうしても気になってしまって。


 だから。
 一刻も早く自分の姿を確認……。


 ……って。

 え……。

 えぇっ⁉


 鏡に映る自分の姿。
 その姿に驚き。
 そして、その後に続くように恥かしさが全身を覆った。

 今着ている制服は夏服。
 布の地質上、濡れてしまうと肌に張り付いて……。
 制服の中に着ているキャミソールが透けて見えていた。


 その姿を太鳳くんに見られてしまった。
 そう思うと……。
 やっぱり恥ずかしいっ。


 そんな気持ちを抱えながら、とりあえず着替えを済ませた。