「ところで姉サン、号なんだけどよ」
「ゴー? え? ああ、号。画号ね。どうしようか」
藍佳のアカウントで公開すると作風の混乱が生じるので、北斎には[ワラスボ・ラボ]の新規メンバーということで活動してもらうつもりだ。けど、さすがに「葛飾北斎」名義で使うのも後々面倒臭い事になりそうだったので、何か別のペンネームを考える必要があった。
「まぁ号なんざ、なんだって構ゃあしねえけど……」
本人から聞き始めて知ったが、北斎は画号を数十回変えてるらしい。本人も正確な数はわからないとのことだったので、ネットで調べたらその数は実に30個以上。それどころか「北斎」を含むそれらの号を弟子に簡単に与えたり、全くこだわりが無かったらしい。
「こんなのどうでぇ?」
北斎はペイントツールから筆ブラシを選び、白画面にさささと文字を書き始めた。
不里斗
「フリト……いや、ブリトー? ってコレただのホクサンの好物じゃん!!」
「アッハッハハ!」
コンビニ食文化の中で、北斎はブリトーを異様に気に入っており。買い出しに行くたびに頼まれる。
まぁ、藍佳のペンネームの[からすみうるて]もボラの卵巣と、豚の希少部位が好きだからだし、[ワラスボ・ラボ]のワラスボだって、九州の実家で祖父の晩酌に付き合って覚えた味だ。
「ま、いいか。じゃあホクサンのペンネームは[不里斗]で決定ね」
こうして、現代絵師・不里斗が誕生した。
「ゴー? え? ああ、号。画号ね。どうしようか」
藍佳のアカウントで公開すると作風の混乱が生じるので、北斎には[ワラスボ・ラボ]の新規メンバーということで活動してもらうつもりだ。けど、さすがに「葛飾北斎」名義で使うのも後々面倒臭い事になりそうだったので、何か別のペンネームを考える必要があった。
「まぁ号なんざ、なんだって構ゃあしねえけど……」
本人から聞き始めて知ったが、北斎は画号を数十回変えてるらしい。本人も正確な数はわからないとのことだったので、ネットで調べたらその数は実に30個以上。それどころか「北斎」を含むそれらの号を弟子に簡単に与えたり、全くこだわりが無かったらしい。
「こんなのどうでぇ?」
北斎はペイントツールから筆ブラシを選び、白画面にさささと文字を書き始めた。
不里斗
「フリト……いや、ブリトー? ってコレただのホクサンの好物じゃん!!」
「アッハッハハ!」
コンビニ食文化の中で、北斎はブリトーを異様に気に入っており。買い出しに行くたびに頼まれる。
まぁ、藍佳のペンネームの[からすみうるて]もボラの卵巣と、豚の希少部位が好きだからだし、[ワラスボ・ラボ]のワラスボだって、九州の実家で祖父の晩酌に付き合って覚えた味だ。
「ま、いいか。じゃあホクサンのペンネームは[不里斗]で決定ね」
こうして、現代絵師・不里斗が誕生した。