「だからいいわよ。空いているんだもの。じゃあ、あなたが泊まっている間、私があなたを雇うわ。と言ってもうちもお金は出せないけど、部屋と食事を提供するってことでどう?」

「それはものすごくありがたい話だけど、私は何をしたらいいんだ?」

「用心棒兼雑用」
そう言って、いたずらっぽく笑うリリィに釣られたように笑い、ミルは思わず頷いた。

「よろしくね、ミル」
「ああ、よろしくリリィ」