楽しげな二人のあとをついて歩きながら、ミュゼットはアンジェリカに問いかける。
「それで……結局、あれは効いてるの? 効いてないの?」
アンジェリカはムッと、ミュゼットを睨んだ。
「そんなの私にわかるわけないでしょう! わからないけれど……薬のおかげで二人が仲直りしたのか、それとももともと必要なかったのかっていったら……それはきっと後者なんでしょうよ……」
「えーっ! そんなのつまんなーい!」
「つまる・つまんないの問題じゃないでしょう! セシルが幸せだったら、この場合はそれでいいのよ!」
「それはそうだけどぉ……」
口を尖らせたミュゼットは、ポケットの中の小瓶を服の上から確かめて、まあいいかと空を仰いだ。
そこにはユーディアスが飲んでしまったぶんを除けば、まだあと三本の紫色の小瓶が入っている。
中身はもちろん幻の秘薬――恋愛魔法薬。
(次はまた違う誰かで実験してみればいいもんね……それでもし効き目があったら、私もジークに飲ませようっ!)
森の木々を揺らす風はさやさやと、どこまでも心地よかった。
「それで……結局、あれは効いてるの? 効いてないの?」
アンジェリカはムッと、ミュゼットを睨んだ。
「そんなの私にわかるわけないでしょう! わからないけれど……薬のおかげで二人が仲直りしたのか、それとももともと必要なかったのかっていったら……それはきっと後者なんでしょうよ……」
「えーっ! そんなのつまんなーい!」
「つまる・つまんないの問題じゃないでしょう! セシルが幸せだったら、この場合はそれでいいのよ!」
「それはそうだけどぉ……」
口を尖らせたミュゼットは、ポケットの中の小瓶を服の上から確かめて、まあいいかと空を仰いだ。
そこにはユーディアスが飲んでしまったぶんを除けば、まだあと三本の紫色の小瓶が入っている。
中身はもちろん幻の秘薬――恋愛魔法薬。
(次はまた違う誰かで実験してみればいいもんね……それでもし効き目があったら、私もジークに飲ませようっ!)
森の木々を揺らす風はさやさやと、どこまでも心地よかった。