「いくら出て来る魔物が弱くっても、こう次から次へと現われるんじゃ、ぜんぜん前に進めないのよ!」
うっとうしいくらいにまとわりついてくる魔物たちに、とうとう怒りを爆発させたアンジェリカは、道端の大きな岩の横に座りこんだ。
セシルも隣に腰を下ろす。
「でも……アンもミュゼットもとってもうまく攻撃魔法を使うから、私たちの班は他の班よりもずいぶん早いみたいだよ……あっ……もちろんユーディもうまいから!」
何を見つけたのか――勝手に木に登り始めたミュゼットと、少し離れたところであくまでもこちらに背中を向けているユーディアスの姿に、冷や汗を感じながらも、セシルはアンジェリカに笑いかけた。
アンジェリカは上目づかいにセシルの顔を見ながら、はあっと大きなため息をつく。
「四人一組なのをうまく活かしているとは、とても言えないけれどね……!」
「ハハハ……」
ここまでの行程を思い返すと、乾いた笑いを浮かべずにはいられないセシルだった。
うっとうしいくらいにまとわりついてくる魔物たちに、とうとう怒りを爆発させたアンジェリカは、道端の大きな岩の横に座りこんだ。
セシルも隣に腰を下ろす。
「でも……アンもミュゼットもとってもうまく攻撃魔法を使うから、私たちの班は他の班よりもずいぶん早いみたいだよ……あっ……もちろんユーディもうまいから!」
何を見つけたのか――勝手に木に登り始めたミュゼットと、少し離れたところであくまでもこちらに背中を向けているユーディアスの姿に、冷や汗を感じながらも、セシルはアンジェリカに笑いかけた。
アンジェリカは上目づかいにセシルの顔を見ながら、はあっと大きなため息をつく。
「四人一組なのをうまく活かしているとは、とても言えないけれどね……!」
「ハハハ……」
ここまでの行程を思い返すと、乾いた笑いを浮かべずにはいられないセシルだった。