サラダも作り終わり、全ての料理が完成した。

「もう準備は大丈夫かい?」

「アルビナさん! はい、大丈夫です」

「じゃあ食堂開けるからね」

「はい」

開店してすぐに男の人2人組が来た。

「いらっしゃい!」

接客に回るルシアは席に案内し、お冷を出す。

「オムライスとハンバーグ。あとサイダー2つ」

「かしこまりました!」

ドリンクはルシア担当。

この国はお酒を飲む人はあまりいなくて、代わりにみんなサイダーを好む。

酔ってだる絡みは面倒臭いからありがたい。

ルシアが作ってくれた、チキンライスに卵で包む。

目玉焼きも焼いてハンバーグにのせる。

スープとサラダをお皿に盛り付ける。

「ルシアお願い!」

「は〜い!」

とびっきりの笑顔で「お待たせしました!」とお持ちする姿は、看板娘になりそうだ。

「オムライスは私が愛情込めてケチャップでイラストを描きます。なにがいい?」

「お嬢ちゃんが描いてくれるのかい? じゃあ猫のイラストで!」

「おまかせあれ!」

起用にケチャップで絵を描いている姿は楽しそうだ。

「こんばんは〜」

「いらっしゃいませ!」

ルシアは絵を描いているので僕が席に案内する。

案内し終えると、ルシアのイラスト描きが終わったので、お冷を持っていってもらう。

「ご注文は?」

「ピザとカプレーゼあとサイダーを」

「かしこまりました!」

「こんばんは!」

「いらっしゃいませ! こちらの席にどうぞ」

次々とお客さんがきて、あっという間に席は埋まっていった。

ポテト作るの忘れてた。

注文が入る前に気づいて良かったと思いながら、急いでじゃがいもをカットし、フライパンに油を多めにひき、ポテトを作る。

それを見ていたカウンター席のお客さんがポテトを頼んだ。

「お兄ちゃん、新入りかい?」

「はい。今日からです」

「とっても美味しかったよ。久しぶりに美味しいものを食べたよありがとう。また来るね」

「ありがとうございます」

僕の料理で笑顔になる人を見るとすごく嬉しくなる。

感謝の言葉を言われるのは慣れてないから照れてしまう。