食材は、周りのお店の協力の元沢山の材料が。

「では、おにぎりと豚汁を作ります」

鍋に水と豚汁の材料を入れる。

ルシアはスライム達を引き止めている。

おにぎりについては周りの人に作り方を説明し、僕は豚汁作りに専念。

みんな楽しそうにおにぎりを握っている。

「イブキ、こんな感じでいいか?」

「ちょっと大きいけれど美味しそう!」

「イブキ〜! マリンがつまみ食いした!」

「マリンちゃんつまみ食いはダメ〜」

「は〜い」

さっきまで緊張していた空気はどこにもなく、笑顔で溢れている。

大きな鍋で作る豚汁は思ったより大変。

おにぎりと豚汁が完成すると、ルシアに運んでもらった。


スライム達も手伝ってくれた人達もみんなもぐもぐと食べている。

「みて! スライムの色がいつもの色に変わったよ!」

「ほんとだ!」

「やったぁ!」

スライムもいつも通りに戻って、一安心。

「イブキ、スライムさん達が美味しいって喜んでるよ!」

「それは良かった」

満腹になったスライム達は元の場所に戻って行った。

片付けをみんなでし、教会の修理を始めた。

「ルシアってスライムと話せたんだね」

「私はすごい人だからね!」

「まさか、神様とか?」

「秘密!」

ルシアは謎の女の子だと改めて感じた。

「イブキ! ほんとに助かったよありがとう!」

「レオンさん。僕は何も。ただ料理をしただけですし」

「それが凄いんだよ。それよりいつも思ってたんだか、イブキの作るご飯はなんでこんなに不思議なんだ?この街では食べたことの無いメニューだらけだ」

「僕の故郷のメニューなんですよ」

「それはいいな。故郷を大切にする男はモテるぞ!」

「モテた事ないですけれど……」

「それは、残念だな」

お互い笑いながら、最後は別れた。

今日は久しぶりに唐揚げでも作ろうかな?

いつかお寿司も皆に食べさせてあげたいな。

「イブキ? 帰ろ?」

「そうだね。夜の準備しないと」

「うん!」























翌朝起きると、食堂ドアの前に沢山の木の実が置いてあった。