「奥さんの手伝いを沢山して、子供さんと沢山遊んで、2人の時間を作れるようにすればいいんじゃないですか?」

「子供って沢山遊ぶと疲れて早く寝るし、奥さんの手伝いをするのはいいことよ?」

相談を聞いていた隣の女の人がアドバイス。

「こんなところで飲んでないで、早く帰ってやれお兄ちゃんよ!」

お酒を飲んでいた他のお客さんからもアドバイス。

「みんなありがとう。今日は帰るよ!」

「解決してよかったですね」

「ありがとうな!」

「イブキ〜お腹すいたんだけど!」

わがままなルシアさんはお腹がすいてしまったらしく、カウンター席に座る。

「どっちにする?」

「生姜焼き!」

「了解!」

ルシアはサイダーを飲みながらお客さんと会話している。

「お待たせ!」

「待ってました!」

味噌汁を飲むと意外なアジだったかびっくりしている。

「おい、そこの兄ちゃん! 俺の話もきけ!」

命令形のお兄さん。

「ど、どうしたんですか?」

「後輩が育たなくてよ」

「後輩ですか?」

「毎回教えても同じ間違いをするんだよ。俺の教え方が悪いのかな」

命令形で少し怖い印象だったが、急に泣き始めてこの人は優しい人だと思った。

ここは居酒屋かよ、と突っ込みたくなるけれど今は我慢。

「後輩にとってはその作業はとても難しい事なんだよ。だからもう少し様子を見てみたら?」

「そうだな。難しいのは人それぞれだもんな。ありがとう、なんか気が晴れたよ」

「それは良かったです」

いつかこのお店は人生相談の場所にならないか心配。



最後のお客さんが帰り、僕も夜ご飯。

「うん。美味しくできたみたい」

異世界で白米を沢山食べれるなんて誰が予想しただろうか。

「お疲れ様イブキ。今日もすごくみんなから好評だったよ!」

「それは良かった。明日も頑張るよ」

「うん! 私、食器洗いしちゃうね」

「ありがとう」

明日はどんなお客さんが来るか楽しみだな。