どうやら、行商の日が偶然にも被ってしまったみたいですね。
道具屋も武器屋も、人間と同じように魔物と取引をする。
これは、一般の人には知られてはならない、いわゆる「裏」のお仕事と呼ばれる物です。
人間だけが強くなり過ぎると、武器も道具も売れなくなってしまいますからね。
だから魔物にも武器や道具を売って、バランスを調整しているのです。
「こっちの取引は終わったが……未来の勉強の為だ、ミッチェルの交渉を見せてもらうとするか」
そう言えば、マスターから全てを教わりましたが、他の人の仕事は見た事がありませんね。
良い勉強になるなら、見せてもらいたいです。
「おいおい、俺の交渉なんて勉強にならねぇぞ? ただ武器を親切価格で売ってるだけだからな」
ミッチェル杉下さんはお弟子さんがいないのか、なんだか照れたように背負っていた荷物を下ろしました。
そして、その中から一本の剣を取り出して、ゴブリンキングに見せたのです。
「こいつぁ、鋼鉄製の剣だ。まあ、多少重さはあるが……切れ味は保証しよう。今なら2000Gのところを、1500Gにまけてやる」
鋼鉄の剣!?
たしか、ミッチェル杉下さんのお店では1000Gで売っていたような……。
道具屋も武器屋も、人間と同じように魔物と取引をする。
これは、一般の人には知られてはならない、いわゆる「裏」のお仕事と呼ばれる物です。
人間だけが強くなり過ぎると、武器も道具も売れなくなってしまいますからね。
だから魔物にも武器や道具を売って、バランスを調整しているのです。
「こっちの取引は終わったが……未来の勉強の為だ、ミッチェルの交渉を見せてもらうとするか」
そう言えば、マスターから全てを教わりましたが、他の人の仕事は見た事がありませんね。
良い勉強になるなら、見せてもらいたいです。
「おいおい、俺の交渉なんて勉強にならねぇぞ? ただ武器を親切価格で売ってるだけだからな」
ミッチェル杉下さんはお弟子さんがいないのか、なんだか照れたように背負っていた荷物を下ろしました。
そして、その中から一本の剣を取り出して、ゴブリンキングに見せたのです。
「こいつぁ、鋼鉄製の剣だ。まあ、多少重さはあるが……切れ味は保証しよう。今なら2000Gのところを、1500Gにまけてやる」
鋼鉄の剣!?
たしか、ミッチェル杉下さんのお店では1000Gで売っていたような……。


