「回復薬を3個追加だな? では30Gだ」


「ムッ? ナゼ30Gにナル? 回復薬ハヒトツ8Gノハズダロウ? 騙スツモリカ!」


穏やかに話をしていたのに、いきなりゴブリンキングが怒り出しましたよ!


うちの店では、回復薬は一つ10Gだから、騙してなんていないのに!


「前回も言っただろう。定期購入の分に関しては、一つ8Gにまけているが、それ以外は元の値段でとな。交渉は受け付けるが、どうする?」


あ、前回も言っているんですね?


それを覚える事が出来ない程度の脳みそしかないんでしょうねえ。


のぼる並の脳みそですね!









「バカニスルナヨ! 俺ヲ騙ソウトシテモ無駄ダ! 貴様ヲボッコボコニシテ 道具ト金ヲ奪ッテクレルワ! 野郎共! 出テ来イ!!」










こうなるんじゃないかと思っていましたけど、やっぱりなりましたよ!


相手が魔物なだけに、当然の流れかもしれません!


「やれやれ。前回も同じ展開になったのに……本当に学習しねえな、こいつらは」


その場に立ち上がったマスターの後ろに隠れて、成り行きを見守ります。


洞窟の入り口の方から、ゾロゾロとゴブリン達がやって来ます。


まさかこんな所でと思いましたが……戦闘が始まりましたよ!