「それにしても、聖なる雫って凄いんですね、マスター。あんな凶悪そうな怨念まで追い出すなんて」


「あ、いや……確かに聖なる雫には破邪の力はあるにはあるんだが。本来、あれほどの力はないのだがな」


そのマスターの呟きで、私は何となく察する事が出来ました。












うんこですね。










どういう理屈かはわかりませんが、うんこの成分が泉に溶け出して、聖なる雫の効果を飛躍的に上げた……としておきましょう。


それ以外に考えようがないんですから。


「しかし、これがあの山岡なのか? 俺が知っている山岡は、もっとブクブク太っていたはずだが……」


道に倒れている山岡を見ながら、マスターが不思議そうに首を傾げます。


「そう言えば……無駄な脂肪も、怨念と一緒に消え去ったんですかね? なんだか余計な物が全てなくなったみたいな感じですね」


脂肪がなくなり、その下にあった筋肉が、見た目にもわかります。


驚くべき、コングデビルのうんこの効果です!


そして……私は、全裸で倒れている山岡さんに、信じられない物を見てしまったのです。


まさかこんな物を見付けてしまうなんて……どういう事なのでしょうか!