大人しく店番をしていたみたいで、魔王もようやく道具屋としての意識が芽生え始めたようです。


そんな魔王と共に作戦会議ですよ。


「山岡が暴れ始めたら魔王が押さえ付けろ。人間では太刀打ち出来ないかもしれないからな」


「フハハハハッ! この魔王の力を必要とするとは賢明だぞ! 見ておれ、山岡なぞ一瞬で消し炭にしてくれるわ!」


もう、どこから突っ込んで良いかわからないです!


マスターはマスターで、絶対に山岡さんくらい押さえ付けられるでしょうし、魔王には押さえ付けろと言っただけで、消し炭にしろなんて言ってないですよ!


配達の件を、まだ根に持っているんでしょうか。


「未来は見ていろ。山岡は……何をしでかすかわからないからな。そういう点では魔物よりも厄介かもしれん」


「むっ、それは聞き捨てならんな! やつが魔物よりも厄介とは……許すまじ! やはり消し炭に……」


魔王はどれだけ山岡さんを消したいんですか!


これだけ憎く思っているなんて、押さえ付けるだけでも相当無茶をしそうで怖いです。


「ま、まあ……わかりました。マスターと魔王が頑張るのを見ています」


そして、山岡さん救出ミッションの開始です!