とりあえず一件落着……なのでしょうか?


聖なる泉を占拠していたコングデビルと魔物達は、元いた場所へと戻って行きました。


マスターによると、コングデビルは母親の病気を治す為に、フモートの道具屋と取り引きをしていたみたいで。


あの小瓶の薬が、病気を軽くする物らしいのです。


しかも、あの薬は、聖なる泉から取れる聖なる雫から作られる物で、ここを占拠されていては精製することが出来なかったとの事です。






「それにしても……のぼるが役に立ちましたね。のぼるがいなければ、私達はうんこまみれになっていたかもしれません」


「ああ、さすがは伝説の勇者という事か。身を投げ出して俺達を救ってくれるとはな」


聖なる泉の横で、コングデビルのうんこまみれになったのぼるが、ピクピクと痙攣しています。


あんな目に遭って、まだ生きているなんて本当にタフですね。


HPがなくなってからの土俵際の踏ん張りが尋常じゃないです。


「や、闇が……闇が迫って来る……」


いや、迫ったのは闇ではなくうんこです。


しかも直撃したんですから。


これから2年もこの匂いが取れないというのはさすがに同情しますが。


「しかし……聖なる泉にもコングデビルのうんこが……まあ、聖なる雫には変わりないだろ。山岡には悪いが」


なんとなく嫌な予感がしますが、マスターは聖なる雫を小瓶に汲みました。


色々大変だったけど、目的のアイテムをゲットです!