その衝撃は、物質よりも匂い!


熟成された匂いの爆弾が、私達を飲み込もうとしています!


「うっ! これは流石に……許せ、のぼる!」


いくらマスターでも、素手でうんこを受け止めるのは抵抗があったのか……おぶっていたのぼるの脚を掴み、勢いよくスイングして、投げ付けられたうんこを打ちました。


「ぎゃあああああっ! 埋もれる! 埋もれるっ!」


のぼるの悲鳴が山に響き渡ります!


しかし、マスターは力を緩める様子もなくのぼるを振り抜き……。


上半身が埋まったのぼるごと、うんこをコングデビルに打ち返したのです!


これに驚いたのは、コングデビルでした。


全力で投げ付けたうんこを……まさか打ち返されるなんて思ってもいなかったのでしょう。








「ウホ?」






のぼるが突き刺さったうんこが、コングデビルの顔面に襲い掛かります。


そして……直撃してうんこが派手に弾けました!


自分の物なのに……そのあまりの匂いに卒倒するコングデビル。


近付きたくないけど、行くなら今しかありません!


「い、今のうちに行くぞ! うっぷ」


「は、はいっ! うっぷ」


何度も嘔吐しそうになりながら、私とマスターは山を登りました。