聖なる泉にいる魔物達は、私達を始末しようと大きな岩をさらに転がして来ます!


ゴロゴロゴロゴロと、轟音を上げてマスターに迫る大岩!


「ぬんどおおおおりゃああああっ!!」


気合一閃。


ドラゴンすら一撃で仕留める、マスターのパンチが大岩にめり込みます!


押し戻されるかと思われたけど、あまりの威力に岩が耐え切れず、粉砕されてしまいました。


「さ、流石マスターです。岩を粉砕するなんて」


相変わらず人間離れした強さをお持ちで。


あまりの強さに、呆気に取られていると、そんな私の肩を誰かがポンポンと叩きます。


不思議に思って振り返ってみると……。












「ハア……ハア……破壊出来るなら……最初からやってくれよ……」










そこには、岩に潰されて血塗れになったのぼるがいたのです。


お、こんな短時間で戻って来るなんて、やれば出来るじゃないですか。


思ったよりもタフかも知れませんね。


「未来! 今のうちに登るぞ! また岩が転がって来る前に!」


「わわっ! わかりました!」


マスターに急かされて、私は道に飛び出しました。