残るはのぼるズの二人だけですね。


……一番頼りにならない二人が残りましたよ!











と、昔ならそう言っていたかもしれないですが、今ののぼるズは少し違います。


「ゆ、許せねえ! 仲間をゴミみたいにあっさり消し去ってくれてよ!!」


「やはり魔王だな、貴様を倒さねば、世界に平和は訪れない!」


いや、多分のぼるズがつっつかなければ、後100年くらいは平和だったんじゃないですかね?


魔王は大人しくここにいただけですから。


でも、真希さんの事を考えると、記憶のない魔王では困るんですよ。


だから、勝てなくてもいいです!











……記憶さえ取り戻してくれれば、のぼるズがどうなっても。


「むっ! 伝説の剣と伝説の長剣が光り始めた! こいつぁ何かが起こるぞ! 団子ももうないからな、次の攻撃で決着するだろう!」


この姿になったばかりだと言うのに、もう決着なんですか?


魔王は全然ダメージ受けてませんけど!?


でもまあ、マスターがそう言うんだからきっとそうなんでしょう。


「グルルルァッ!! グアアアアッ!」


伝説の武器の光が眩しいのか、魔王がのぼるを叩き潰そうと腕を振り上げました!