「そりゃあ殊勝な心掛けだっぺ。まあ見てるが良いだ。魔王なんざオラのクワで、畑の肥料にしてやるっぺよ!」











何でしょう、この既に敗北が決定している感覚は。


これが死亡フラグというやつでしょうか。


ずいぶん変わったというか……情けない死亡フラグですが。


一通り勇者軍の皆さんに道具を売り、持って来たアイテムはすっからかんに。


マスターの道具袋の中にはまだ何かあるようですが、売り物ではないのでしょうね。


「よーーーーし、皆! 準備は出来たな!! 魔王をフルボッコにしてやろうぜ! これだけの人数がいたら、絶対に勝てる! 俺達は強い!」


あののぼるがリーダーシップを取っています!


てか、こんな大軍勢で魔王と戦う伝説の勇者なんて、本当に聞いた事がありません!


「俺は伝説の勇者だが、お前達がいてこそ俺は伝説の勇者となれる! つまり、全員揃って伝説の勇者なのだ!」


あ、山岡さんがこの人数を正当化しましたよ!


かなりきたねぇ手口ですけど、そう言われたら私には反論のしようがありません。


勇者御一行の方々も、すっかりその気で盛り上がってるし、魔王と戦うまでこれはどうなるかわかりませんよ!