おおう!


ここに来て、グレゴリーさんが魔物らしい行動に出ようとしていますよ!


真希さんピンチです!











と、思ったんですけど。













「何わけのわからない事を言ってるんだい! あんたの許可なんてなくたって、私は魔王に会うんだよ!」


言い終わると同時に、腰の捻りと手首のスナップをきかせた真希さんの強烈なビンタが、グレゴリーさんの頬を捉えました!


それだけではないです!


身長が低いグレゴリーさんの顎を捉える、鋭い膝蹴りです!!


ゴキッ! と、鈍い音と共に、その顔が曲がります。


「むうっ! 上手い! 右のビンタで、顔が右を向いた所に、待ち構えていたような左の膝蹴り! 酒場で荒くれ者を相手に商売をしていた真希の、得意な攻撃パターンだ!」


お、おおう……解説ありがとうございますマスター。


悠長に解説なんてしてないで、真希さんを助ければ良いのに。


連撃を食らったグレゴリーさんが、グラリと崩れ落ちます!


「私は……魔王に会うんだ! 邪魔はさせないよっ!」


倒れたグレゴリーさんに、真希さんの追撃が!


短い足を掴んで……これは!











流れるような動きで決まった、アキレス腱固めですっ!!