この声……どこかで聞いた事がありますね。
私が魔界の魔物で知っているとしたら……。
「ここから先は、魔王様の忠実なる下僕グレゴリーが通さん! 伝説の勇者のぼるよ! 通りたければ……って、あれ?」
やはりグレゴリーさんでしたね。
しかも私達をのぼるズだと思っていたようで……すんげー心外です!
「俺達は魔王を倒しに来た伝説の勇者じゃない。ちょっと用事があってな。魔王に話をしに来ただけだ。なぁに、手間は取らせねぇよ」
「おおっ! どなたかと思えば……我が闇の王、魔王様を馬車馬のように働かせた血も涙もない道具屋ではないかっ! おのれ許すまじ!」
拳を握り締めて、プルプルと震えています。
歯を食いしばって、口から血を流しているようにも見えます。
どれだけ私達に恨みを持ってるんですかこの人は。
「あんたが許すとか許さないとかどうでもいいんだよ! こちとら伊達や酔狂でここまで来たわけじゃないんだよ! この腹の中にはねえ、魔王の子がいるんだ! 話の一つもさせてもらうよっ!」
近くに魔王がいるとわかったら、真希さんが強いです。
ですが、グレゴリーさんがその言葉で呆然と立ち尽くしていますよ。
目が点になっています。
私が魔界の魔物で知っているとしたら……。
「ここから先は、魔王様の忠実なる下僕グレゴリーが通さん! 伝説の勇者のぼるよ! 通りたければ……って、あれ?」
やはりグレゴリーさんでしたね。
しかも私達をのぼるズだと思っていたようで……すんげー心外です!
「俺達は魔王を倒しに来た伝説の勇者じゃない。ちょっと用事があってな。魔王に話をしに来ただけだ。なぁに、手間は取らせねぇよ」
「おおっ! どなたかと思えば……我が闇の王、魔王様を馬車馬のように働かせた血も涙もない道具屋ではないかっ! おのれ許すまじ!」
拳を握り締めて、プルプルと震えています。
歯を食いしばって、口から血を流しているようにも見えます。
どれだけ私達に恨みを持ってるんですかこの人は。
「あんたが許すとか許さないとかどうでもいいんだよ! こちとら伊達や酔狂でここまで来たわけじゃないんだよ! この腹の中にはねえ、魔王の子がいるんだ! 話の一つもさせてもらうよっ!」
近くに魔王がいるとわかったら、真希さんが強いです。
ですが、グレゴリーさんがその言葉で呆然と立ち尽くしていますよ。
目が点になっています。