「よし、着いたぞ。ここからは少し歩くが、まあ大丈夫だろう」


……グリフィンの翼でやって来たのは、魔界近くの村かと思ったら。








『おいでませ! 魔界!』










と、やけにビカビカ光り輝くゲートが設置された、魔界の入り口でした。


なんでこんな所に一発で来る事が出来るんですか。


一度来た村に来れるのが、グリフィンの翼じゃないんですか?


魔界は……村扱いなんですかね。


「さすがはマスターだね。魔界も来た事があったなんて。さあ、早く魔王の所に行こう」


真希さんの頭の中は魔王の事しかないんですかね。


まあ、ここまで来たらマスターが魔界に行ってようと何だろうと、驚きませんけどね!


驚いても仕方がありません。


もう、何が起こってもスルーですよスルー。


「じゃあ、俺の後に付いてこい。もしも魔物との戦闘になったら、物陰に隠れるんだ、良いな?」


「マスターが魔物をやっつけてくれるんですね。なら安心です」


ドラゴンを素手で倒せるんだから、魔界の魔物にも勝てるでしょ。


そんな期待をしながら、私達は魔界に足を踏み入れました。