「いてててて……くそっ! マジかよマスター。どんだけ強いんだよ」


「不覚……全く見えなかった。俺もまだまだという事か」


お?


マスターの本気のパンチを食らったのに、すぐに立ち上がりましたよ?


以前ののぼるズなら、肉片が飛び散って死んでいてもおかしくなかったのに。


「ほう。俺のパンチを食らって立ち上がるか。想像以上に強くなったようだな」


まあ、あれだけ大口叩いたなら、マスターをねじ伏せるくらいはしないと格好がつかないですけど。


そこはのぼるズですよ。


マスターのパンチを耐えたなら、かなり強くなったと言えます。


「よし、合格だ。今のお前らなら、魔界で戦う事くらいは出来るだろう。旅立つ時は俺に言いに来い」


ついにマスターが、のぼるズを認めましたよ!


伝説の勇者が魔界に行くとなれば、道具屋の私達も魔界に向かう事が出来ます!


世界道具屋協会に許可を得れば、魔王に会うことが出来るんですね。














絶対にアキレス腱固めを食らわせてやります!












「さて、俺もやる事をやるかな。未来、真希、いつでも出られるように準備をしておけ。俺は世界道具屋協会に手紙を書くからな」