『だが、心残りが一つだけある』


はあはあ、魔王の心残りとは一体何なんでしょう?


マスターに睨まれてチビッた事ですかね?


『それは、真希の事だ』


あ、違った。


でも、真希さんの事を真面目に考えていたんですね。


そこはえらいと思います。


『ワシの魅力に惹かれる事は仕方のない事だ。だが、真希はダメだ。あいつには、普通の女の幸せを掴んで貰いたいと思っている』


この、良い男ぶってるのが非常に腹立ちますね!


ブーメランパンツかズロースを穿いているくせに!


『だから、ワシは二度と村に戻る事はないだろう。真希が荒れるかもしれない。頼む、真希を支えてやってくれ』


……そうなるってわかっていたんですね。


それにしても、こんな大変な仕事を押し付けるなんて、魔王は最後まで迷惑をかけるつもりですね。


手紙はここで終わっていましたが、最後の最後で魔王の穴が見えましたね。


魔王は……女性にだらしないです!


間違いないです!


というか、こういう手紙って本来なら、私が泣くような内容が書かれているべきじゃないですか?


突っ込み所満載すぎて、ちっとも泣けないんですけど。