こんな、ブーメランパンツにマントのやつをかっこいいとは思いませんけども、そう見せようとしているのが腹立たしいですよ!


「えーっと、魔王と真希さんはどういう関係ですか? いきなり店に来て暴れられたら気になりますからね」


魔王の頭にフォークさえ刺さっていなければ、あえてスルーしようと思ったんですが。


流石にこれをスルーする勇気はないです。


「……まあ良かろう。黙っていてもいずれわかる事だろうからな。ワシと真希は……飲み仲間だった」


まあ、真希さんは酒場をやってますからね。


飲みに行けば、一緒に飲む事もあるでしょう。


だけど、それだけじゃない事はわかります!


「ワシはいつも真希の愚痴を聞いていた。時にアドバイスもしたが、今までそんな経験があまりなかったのだろうな。まあ、ワシの魔の魅力に抗えるやつなどいないだろうが……話を聞いていただけだ。いずれ別れるやつを、本気にさせてしまってはいけないからな」












ぐっ!


なんだか大人じゃないですか!


でもそれだったら、話を聞いていただけで本気になった真希さんはどれだけチョロいんでしょうかね。