「うーん……今日もいい天気です。こんな日は、何かいいことが起こりそうですよ!」
私の名前は未来。
お世話になっているボロい道具屋の玄関先で、朝の空気をたっぷりと吸い込みながら、さんさんと降り注ぐ太陽の光を全身に浴びて空を見上げていた時です。
何か、紫の物体が空から落ちてきました。
それが村の外れにある一本杉の近くに落ちて。
隕石か何かかと思い、万が一誰かが怪我をしていたらいけないと、回復薬をありったけバスケットに詰め込んで、私は一本杉へと走りました。
道を走って一本杉。
そこには隕石なんてものはありませんでしたが、その代わりにおかしなうごめく物体が。
「お、おのれおのれ! おのれドラゴン! ワシが乗る時はヘアワックスを塗るなとあれほど言っておいたのに! 許すまじ!」
誰か怪我人でもいるかと思ったら、その予想は大きく外れましたね。
いるのは、手足が今にも千切れそうになって、頭から青い血をピューピュー吹き出している魔王だけです。
え?
どうして魔王だとわかるかですって?
マントに大きく「まおう」と書かれているからです!
まあ、まだ13歳の私には、この魔王がどんな魔王なのかはさっぱりわからないんですが。
私の名前は未来。
お世話になっているボロい道具屋の玄関先で、朝の空気をたっぷりと吸い込みながら、さんさんと降り注ぐ太陽の光を全身に浴びて空を見上げていた時です。
何か、紫の物体が空から落ちてきました。
それが村の外れにある一本杉の近くに落ちて。
隕石か何かかと思い、万が一誰かが怪我をしていたらいけないと、回復薬をありったけバスケットに詰め込んで、私は一本杉へと走りました。
道を走って一本杉。
そこには隕石なんてものはありませんでしたが、その代わりにおかしなうごめく物体が。
「お、おのれおのれ! おのれドラゴン! ワシが乗る時はヘアワックスを塗るなとあれほど言っておいたのに! 許すまじ!」
誰か怪我人でもいるかと思ったら、その予想は大きく外れましたね。
いるのは、手足が今にも千切れそうになって、頭から青い血をピューピュー吹き出している魔王だけです。
え?
どうして魔王だとわかるかですって?
マントに大きく「まおう」と書かれているからです!
まあ、まだ13歳の私には、この魔王がどんな魔王なのかはさっぱりわからないんですが。