二階に上がると母の部屋の扉が開いていた。
自分の部屋の前に鞄を下ろして私はゆっくりと母の部屋に入る。
その部屋は私が最後に見た部屋と変わっていなかった。
まだ手を付けられていないことに安堵したのか肩の力が抜ける。
母の部屋にはまだ荷物が残っていた。
急遽出て行ってしまったからだろう。
母の服は少しだけ減り、あとはそのままというような部屋だった。
それほど母はこの家に居たくなかった……
そう思うと呼吸は止まるように苦しい。
なんの変化にも気づけず、母を追うことすらできなかった。
次の日に悪夢が始まるとも知らずに。
自分の部屋の前に鞄を下ろして私はゆっくりと母の部屋に入る。
その部屋は私が最後に見た部屋と変わっていなかった。
まだ手を付けられていないことに安堵したのか肩の力が抜ける。
母の部屋にはまだ荷物が残っていた。
急遽出て行ってしまったからだろう。
母の服は少しだけ減り、あとはそのままというような部屋だった。
それほど母はこの家に居たくなかった……
そう思うと呼吸は止まるように苦しい。
なんの変化にも気づけず、母を追うことすらできなかった。
次の日に悪夢が始まるとも知らずに。