カーテンからこぼれる眩しい光で思っていた時間よりも早く起きる。
いつもは制服に着替えて朝食を急いで食べて家を出ていたが、せっかく早起きしたならと誰もいないリビングに足を運ぶ。
久しぶりに朝食をゆっくり食べることができると思い、朝から気分は良かった。
サンドウィッチを作る私はパンに卵を挟む。
気分よく作っている最中にリビングの扉が開く。
胸が大きく鳴って顔を一瞬で曇らせたのは父の恋人が入ってきたから。
入ってくるだけなら私も何も思わずにいられるのだろう。
それでも意識をするのは挨拶もない。
ただリビングのソファに座って携帯を操作している。
私の居場所だったところに居座るそれが許せなかったから。
作ったサンドウィッチをラップにくるんで私は自分の部屋に戻った。
時計を見れば早起きをしたせいでまだいつもの登校時刻までに時間があった。
それでもこの家にいるのが嫌で私は制服に着替えて家を飛び出すように出ていった。
家を出てすぐ足を止めた。
家の門にある『小倉』の表札が目に映る。
今すぐにこの名前を捨てたかった。
もう自分のものではないようだったから……
いつもは制服に着替えて朝食を急いで食べて家を出ていたが、せっかく早起きしたならと誰もいないリビングに足を運ぶ。
久しぶりに朝食をゆっくり食べることができると思い、朝から気分は良かった。
サンドウィッチを作る私はパンに卵を挟む。
気分よく作っている最中にリビングの扉が開く。
胸が大きく鳴って顔を一瞬で曇らせたのは父の恋人が入ってきたから。
入ってくるだけなら私も何も思わずにいられるのだろう。
それでも意識をするのは挨拶もない。
ただリビングのソファに座って携帯を操作している。
私の居場所だったところに居座るそれが許せなかったから。
作ったサンドウィッチをラップにくるんで私は自分の部屋に戻った。
時計を見れば早起きをしたせいでまだいつもの登校時刻までに時間があった。
それでもこの家にいるのが嫌で私は制服に着替えて家を飛び出すように出ていった。
家を出てすぐ足を止めた。
家の門にある『小倉』の表札が目に映る。
今すぐにこの名前を捨てたかった。
もう自分のものではないようだったから……