放課後になるといつも通りの勉強会が始まる。
最近は雑談をしながらそれぞれの課題をしている。
会話が弾むようになってからこの時間は私の休息の場だった。
わからなくなるとペン回しをする春斗の癖はもう見慣れたもの。
そのペン回しを見て杏夏はため息をつきながら春斗の教科書を覗き込む。
私もその課題を見ると数式が並んでいた。
数学が苦手な私は静かに自分の課題に戻る。
杏夏が淡々と説明する横で春斗は時々首をかしげている。
「これくらいわかるでしょ。基礎くらい覚えなさいよ」
「お前みたいに全部覚えているやつも少ないんだよ」
「じゃあ教えないけど?」
ペンを止めて春斗を見る杏夏の声はわざと可愛らしくして春斗のやる気を起こさせる。
「すいませんでした」
「よろしい」
会話がだんだんと自分たちの素が生み出ているようで最近は自分の言いたいことを言えるようになっていた。
最近は雑談をしながらそれぞれの課題をしている。
会話が弾むようになってからこの時間は私の休息の場だった。
わからなくなるとペン回しをする春斗の癖はもう見慣れたもの。
そのペン回しを見て杏夏はため息をつきながら春斗の教科書を覗き込む。
私もその課題を見ると数式が並んでいた。
数学が苦手な私は静かに自分の課題に戻る。
杏夏が淡々と説明する横で春斗は時々首をかしげている。
「これくらいわかるでしょ。基礎くらい覚えなさいよ」
「お前みたいに全部覚えているやつも少ないんだよ」
「じゃあ教えないけど?」
ペンを止めて春斗を見る杏夏の声はわざと可愛らしくして春斗のやる気を起こさせる。
「すいませんでした」
「よろしい」
会話がだんだんと自分たちの素が生み出ているようで最近は自分の言いたいことを言えるようになっていた。