静かな廊下。
図書室に面する廊下はひんやりとしていた。
図書室の扉の窓から見えるのは眠そうにしている春斗。
先ほどまでの杏夏との話を思い出すと熱が体中に広がって冷たい水を浴びたいくらいだった。
私の感情にはまだ自信はない。
だからいつも通りの二人でいたい。
気づいた今日からも春斗は春斗だと思う。
人によって恋愛感情や環境は変わるのだから。