えっ⁉ えっ⁉ えっ⁉

 まっ……真宙くんが『blue sky』⁉

 それとも、私の聞き間違い⁉


「まっ……真宙くん、今の……」


「今の話? うん、『blue sky』の正体は俺だよ」


 はっきりと認識した。

『blue sky』の正体は真宙くんだって。


「びっくりした?」


 今、目の前に大好きな『blue sky』がいる。


 うそみたい……。

 でも、うそじゃない。


「びっくりなんてものじゃないよ。
 真宙くん、あまりにも突然過ぎるよ」


 心臓が悪い人なら発作を起こしていたかもしれないくらいに。


「あはは、びっくり大作戦、成功」


 真宙くんは無邪気な笑顔でそう言った。


「あれ、真宙くん『blue sky』のこと知らないって……」


「あれは、なんとなくそう言っちゃった。
 自分のことを知ってるって言うのが照れくさくて」


「そうだったんだ」


 ……って。

 そういえば。


「真宙くん、大丈夫なの?」


「何が?」


「一般の人に『blue sky』の正体を明かしても」


「本当はNGだよ」


「えぇっ⁉」


「知っているのは家族と関係者だけだったから」


「そんな大切なことを私に話しては、すごくまずかったのでは……っ」


「……希空ちゃんだから話したんだよ」


「……?」


「……好き……だから……」


 え……。


「……俺は……希空ちゃんのことが……好き……」


 真宙……くん……。


「……希空ちゃんは……?」


「……‼」


「俺、希空ちゃんの気持ちが知りたい」


 ……‼


「教えて、希空ちゃんの気持ち」


 真宙くん……。