なんだか歯切れの悪い返事。こんなに大量にあるから好きなのは明白なのに。なんで隠すんだろ。家族のことといい、重要なことは秘密にされてる気がする。

「オムライスも食い終わったし、寝室でゲームでもしないか?」

「うん、そうだね」

まただ、話を逸らされた。わかってはいても、こういうのつらいなぁ。黒炎くんの知らない一面を見るたび、今の黒炎くんのことを知らないんだと実感する。私、幼馴染としてもまだまだだ。

「もしかしてゲームって」

「ああ、朱里が想像してる通りだ!」

ドンッと積み上げられたのはアカリちゃんシリーズのギャルゲー。