すると、いきなりガタッ! と洋室から音がした。

「黒炎くん、大丈夫? なにか落ちたみたいだけど」

「驚かせて悪い。たんなるマンガだ、気にしなくていい」

そう言いながら、洋室の部屋に入り漫画を拾う黒炎くん。

ドアは空いたままで、私は洋室の部屋も気になった。もしかしてアカリちゃんのコレクション部屋なのかな? 寝室だけに収まらなかったとか?

だけど、勝手に入るのもなんだか悪いし……私はリビングで食事を食べながら待っていた。

「……そんなに気になるなら、こっちも入っていいぞ」

「え?」

「そんなに痛いくらいの視線向けられたら流石の俺でも気付く」

だったら、私が黒炎くんを好きっていうのも気付いてよ! と内心、不貞腐れていた。