今日の黒炎くんは積極的というより、独占欲が強い。

「今から朱里を攻略してもいいか?」

「そ、それってギャルゲーのほうのアカリちゃんだよね」

「さあ、どっちだと思う?」

「っ……!?」

「今から答え合わせでもしてみるか?」

ふいにキスされた。これはつまり今から私を攻略するってこと?

私はもう黒炎くんに堕ちてるよ。
自分では、どうしようもないくらい好きになってしまったんだから。

「黒炎くん、大好き!」

「!? 朱里、今のは反則だ」

私もお返しに黒炎くんにキスをした。

これから、いろんな壁にあたることもあるだろう。だけど、大丈夫。

だって、私の隣には心から愛している人がいるから。
1人じゃ無理なことでも、黒炎くんと一緒なら、どんな障害だって乗り越えていける。


再会した幼なじみは、私の恋人になりました。


~完~