黒炎くんと紅蓮会長は一緒に住んでた期間も長いし、家族のような存在の二人が互いの悪口を言いそうになったからだと思う。
このまま口喧嘩を続けていたら、おそらく二人の喧嘩はヒートアップしていただろうし。それは私も見たくない。
「あのね、今日はバレンタインデーだから、焔さんに教えてもらいながら、黒炎くんのために手作りチョコを作ったの。紅蓮会長にも作ったんです。黒炎くんのと違って、本命チョコではないですけど。……私も二人には喧嘩してほしくない」
私も自分の思ってることを言った。私なんかの言葉は焔さんに比べて弱いし、説得力なんてないかもしれないけど。
「朱里……悪かった。俺も会長のことは嫌いじゃないんだ。本当に感謝してて。けど、朱里は俺の恋人だから、その……渡したくなかった」
「っ……そ、そんなこと」
焔さんと紅蓮会長がいる前で、そんな恥ずかしいこと言っちゃうの? やっぱり前に比べて、黒炎くんは大胆だ。
このまま口喧嘩を続けていたら、おそらく二人の喧嘩はヒートアップしていただろうし。それは私も見たくない。
「あのね、今日はバレンタインデーだから、焔さんに教えてもらいながら、黒炎くんのために手作りチョコを作ったの。紅蓮会長にも作ったんです。黒炎くんのと違って、本命チョコではないですけど。……私も二人には喧嘩してほしくない」
私も自分の思ってることを言った。私なんかの言葉は焔さんに比べて弱いし、説得力なんてないかもしれないけど。
「朱里……悪かった。俺も会長のことは嫌いじゃないんだ。本当に感謝してて。けど、朱里は俺の恋人だから、その……渡したくなかった」
「っ……そ、そんなこと」
焔さんと紅蓮会長がいる前で、そんな恥ずかしいこと言っちゃうの? やっぱり前に比べて、黒炎くんは大胆だ。