「ちなみにネックレスは束縛が強い男が渡すらしい。でも、朱里は俺一筋だってわかってるからそんなことはしない」

「す、少しくらいなら束縛してもいいよ?」

私ってばクリスマスでテンション上がってる? それとも綺麗な夜景を見て、いい雰囲気になったから、素直になってしまったとか。

どのみち、今の発言は今までの中でもかなり恥ずかしいセリフに入るので、穴があれば今すぐにでも入りたい。

「束縛、か。だったら、こういうのはどうだ?」

「……?」

顎に手を置いて考えるポーズをしたと思いきや、次の瞬間……

「何があっても朱里のことを必ず守る。だから、絶対に離れていくな」

力強く抱きしめられ、おでこに軽いキスを落とされた。