「朱里が笑顔になると俺も嬉しくなる。だけど、本当に悲しいときは無理に笑ったらダメだぞ」

「それは喜怒哀楽が激しい私には無理だよ。それをいうなら黒炎くんのほうでしょ?」

「プッ……ははっ。言われてみればそうかもな」

一気に明るい空気になった。やっぱり好きな人が楽しそうにしてると、こっちまで嬉しくなる。黒炎くんの言ってた通りだ。

「最上階ついたみたいだな」

会話していると、いつの間にか最上階についていた。