「朱里は……お姫様みたいだな、凄く可愛い。当日もこの髪型と靴で行こう」

「あ、ありがとう。って、このヒール高いし慣れてないから歩きにくいっていうか……きゃ!?」

黒炎くんの近くに行こうとすると、バランスを崩しそうになる私。

「危ねぇ!」

私が転ぶ前にガシッ! と身体を支えてくれる黒炎くん。

「朱里、怪我はないか」

心配そうにしてる黒炎くん。私は大丈夫だよと言いつつ、黒炎くんがあまりにもカッコよくて見とれていた。黒炎くんには申し訳ないと思っていても、これは見ずにはいられない。間近だとさらに……。