「高くなくてもドレスだったらいいらしいぞ。っていっても、朱里は持ってないだろうから今から見に行かないか?」

「え、でも……私、そんなにお小遣いもらってない」

「そういう時こそ、俺を頼れよ。今は恋人なんだからそのくらい買ってやる」

「いやいや、それは……!」

ブンブンと勢いよく首を振る私。恋人だからといってドレスを買うなんて簡単に言わないでー! それは申し訳ないとか以前の話だよ。

「さっき慰めてくれたお礼をさせてくれないか。それにゲームばかりしてる俺にヤキモチ妬いてるんだろ?」

うっ、やっぱり気付かれてたか。
そりゃあ、ゲームの時間のことで言えば察されても仕方ない。