「朱里もこっちに来るか?」

そういって、ベッドに座る黒炎くんはポンポンとベッドを叩き、隣に座っていいぞというアクションをおこす。

「う、うん」

私は呼ばれたのでベッドに腰かける。隣に座ると距離は近いし、横顔もすぐに見れる。ゲームに夢中の黒炎くんは気付いてないけれど。

……やっぱり、こうして見るとやっぱりカッコいいなぁ。こんなにイケメンな人が私の彼氏なんて未だに信じられない。

「黒炎くんって、なんでこんな私が良かったんだろ……」

「やっぱり不安か?」

「……え?」

もしかして今の声に出ちゃってた? 特になにも考えずに思ったことなんだけど、黒炎くんが心配そうに私の顔をのぞきこんでくる。