「もちろんだよ。これからは彼女としてよろしくね」

泣いてた涙を拭き、微笑む私。多分、泣きじゃったあとだから目が赤いと思う。

やっぱりお前の笑顔はすごく綺麗だ」

そういって褒めてくれる黒炎くん。そっと手を私の頬に添え、優しいキスを落とした。

「こ、黒炎……くん!?」

私は驚きのあまり、バッと口をおさえた。一瞬のことすぎて何が起こったのかわからなかったけど、私、今……キスされたんだよね?

「もう恋人なんだからキスくらい当然だろ? それにしても反応が可愛いな」

「ちょ……。今の発言だと、黒炎くんはキス慣れてるみたいな言い方だよ!?」

「ファーストキスは観覧車だったな、朱里と遊園地行ったとき。あのときは俺も驚いた。だから、今のは恋人としての初めてのキスだ」